ジュネーブでの体験談
4月13日の夜ジュネーブに着いた。何をするのか全く分からない状態で行った。アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツ、スウェーデン、イギリス、台湾などから何百人もの修煉者が集まっていた。全ての活動は直前に知らされる形で、初日はジュネーブ市内で新聞を配った。私は日本でも毎週新聞を配っているのに、スイスまで来てまた新聞を配るのか、と思った。その上国連での対中非難決議案の投票が18日に行われる事など全く知らなかったので、帰りのチケットは16日だった。これでははるばるスイスまで新聞を配りに来て、遠い日本から一人の修煉者として来た意味は何だろう、と考えた。それはそれで何か得るものはあるだろう。しかし夜の交流会でそれぞれの人の、スイスへ来た目的を聞き、このまま帰るわけにはいかない!と思い、チケットを20日に延期した。
17日の夜、赤十字の前の斜面に3時間半座って、中国での迫害状況を静かに伝えた。ただ座っているだけだったが、非常に寒く足腰も痛かった。しかし私が手に持っている、迫害されて死亡した一人の中国の修煉者の写真を見ると、この人達の苦しみに比べたら、私の寒さや痛みはなんとちっぽけなものだろう!と思った。たくさんの通行人が私達の前を通った。私は、この人達や全世界のできるだけ多くの人に、迫害の状況と法輪功の真実を知ってほしいという気持ちでいっぱいだった。誰かを抗議したり責めたりせず、善の心で真実を伝えれば、必ず分かってくれると信じている。終了し、ふと後ろをふり返ると、どこまでも写真が続いていた。現在190名以上もの人が迫害によって死亡している。この光景を見て、私の心は慈悲の気持ちであふれた。
次の日の朝9時から、国連の前で3時間立ち続けた。ただひたすら静かに立ち続けた。"RESPECT HUMAN RIGHTS"(人権を大切に)という文字と中国での迫害の様子を掲げて。私は今回初めてこのような活動に参加して平和的な訴えという状況を実感し、私自身感動した。誰一人として中国政府の事を悪く言う人はいない。なぜなら、皆先生の教えに従っている修煉者だからである。ただ真実を善の心で伝える、これが法輪大法の弟子としてあるべき姿である。
さすがに3時間立って静止し続ける事は楽な事ではなかった。合わせて6時間半の間寒さや痛みと戦っていた。しかし心はとても静かだった。この苦しみは、自分の中にまだ多くの執着心があるからだ!と気付いていたからである。子どもから老人まで700人以上が立ち続けた。この一分一分がとても大切な時間であり、ただ立っているだけでなく、いろいろな事を悟り、学び、前の自分より成長した。それを実感したのは帰りの飛行機の中である。
搭乗しようとした時、後ろの老夫婦が声をかけてきた。法輪功の話になった時、以前に比べ適切な言葉で相手に素直に伝えられた事を実感した。そしてすぐに相手もとても良いものだと分かってくれた。飛行機へ入ると、なんとその老夫婦は隣の席だった。中学生の妹と席が離れていたので、もう一方の隣の男性に席を代わってくれるよう尋ねると、快く代わってくれた。数時間後、その男性とトイレで一緒になり、私が着ていた「法輪大法」「真・善・忍」と書かれた服を見て、見覚えがあると言った。話を聞くと13日のスイス行きの飛行機も同じだったのだ。その後ある女性も「あら、この服13日にスイスへ行くときも見たわよ」と言った。また、2人の女性は服の文字を見て「これ何?」と聞いてきた。このような人達に説明すると、皆良いものだと素直に受け止めてくれたのである。行きの飛行機では、声をかけてくる人はほとんどいなかったし、説明しても中国の弾圧の事や、宗教ではないかと思って拒絶したり興味も示さない人が多かった。これはただの偶然とは思えなかった。この一週間で、私の法輪大法に対する信念が深まり、善の心で説明すると、周りの人の反応はこんなにも違うのである。
今回ジュネーブで一週間滞在し、非常に多くのものを得、以前の自分とは明らかに変わった。より多くの修煉者との交流を通じて、感動し、反省し、学び、悟った事は非常に良い経験になった。ジュネーブから帰ってきて、日本の修煉環境を良くするために、自分自身がもっと修煉して心性を高めること、政府やマスコミに対して善の心で真相を伝えること、より多くの人に法を広め、真相を伝え、理解してもらうことが大切だと実感している。そのためにはもっともっと多く法を勉強することが大切である。
投票結果よりも、大切なのはその過程である。この一週間で私が得たものはとても貴重なものだった。
(広島大学 伊賀加那恵)
2001年4月25日