国慶節の天安門広場――ある共産党幹部の目撃記

 国慶節の連休中、ある48年間共産党員をしている幹部は北京を観光しに行ったが、天安門広場で自分の目を疑うほど残酷な場面を目にした。

 10月1日午前中、私は天安門広場の東北あたりを観光していた。広場は観光客でにぎわっており、とても和やかだった。突然パトカーが走ってきて、体格ががっちりとした警察官が降りて、広場に座っている人たちを殴ったり蹴ったりした。ある70歳前後のお婆さんの手に握っているものを奪い取ろうとして、警官はお婆さんの手を無理やり開け、取り上げたが、お婆さんの手は血だらけだった。もう一人の警官はある少年を捕まえ、彼の首をきつく絞めた。少年は顔が真っ赤になり、涙も出た。警官らは手を緩めることなくこの老人と少年をパトカーに押し込んだ。私は数えてみたが、午前中だけで、車数十台の人を捕まえ、あわせて千人以上だった。

 また、もっと驚いた光景を見た:赤ちゃんを抱いている女性も警官の車に入れられた。子供の泣き声は広場に響いていた。これを見て、私はあまりに驚いたため、なかなか落ち着くことができなかった。彼女たちは多分刑務所に送り、酷い刑を加えられるかもしれない。私はそれを想像する勇気もない。国民が主人公になっている国では、平和を象徴している天安門広場では、どうして映画でしか見られない情景が見えたのだろうか。警官は国家安全のため、治安を撹乱する犯罪者を退治するものなのに、どうして何の武器もない平民に暴力を振るだろうか。私は日本の侵略者が中国人を殺す場面を見たことがある。国民党の軍隊、警官が国民を殺害する場面を見たことがある。今日天安門広場で真昼の下で共和国の警官が庶民を捕まり、殴打する場面も見た。国の法律はどうなっているだろうか、天理はどうなったのだろうか。数千人の観光客もそれを見た。中に中国人もいれば、外国人もいた。警官は憚ることなくそういうことをして、一体国のイメージを守ったのか、損なったのだろうか。誰の指示があったのだろうか。あの人しかいない。思わず冷や汗をかいた。国、軍隊、党の権力はこのような残酷な人に握られたら、この国にまた明るい未来があるのだろうか。

 夜ホテルに帰って、中央テレビ局は私が経験した事実に全く反したニュースを放送した。警官が国民を殴打虐待することに言及せず、「少数の頑固な法輪功修煉者は天安門広場で騒乱を起こした」と解説した。これはまた嘘でもって、国民を騙しているのではなかろうか。その日に天安門広場にいて、それを信じる人はいないだろう。私はわが国、わが民族のために悲しみ、国のために命を捧げた開拓者も安眠することはないだろう。