アイルランド参議院外事連合委員会人権分会の決議案
2000年4月6日

外事連合委員会に所属する人権分会は外務部長に以下の措置を講じるようと呼びかけている:

一、 今ジュネーブで行われている国連人権会議にアメリカと共同して決議案を提出する提案国になるよう、ヨーロッパ連盟の他のメンバーへの説得に努めるべきである。
二、 アイルランド在住の以下三名の法輪功学員が拘束されていることについて、中国当局と対話を行うべきである。Trinity Collegeに在学している趙敏(吉林省長春市在住)、 Dun Laoghaire Senior Collegeに 在学しているの楊芳(遼寧省沈陽在住)、Dun Laoghaire College of Further Educationに在学しているの劉豊(遼寧省大連市に在住)。彼らはただ法輪功を修練しているというだけで中国当局に逮捕された。


参考資料:アイルランドチベット応援団体のOIREACHEAS人権委員会分会でのスピーチ

中国での人権迫害、特に法輪功への弾圧
木曜日,2000年4月6日


主席殿、各副主席様及び議員様:私はアイルランドチベット応援団体を代表いたしまして、私及び私の友人である法輪功修練者戴冬雪(音訳)にこの交流の場を与えてくださったことに対して心より感謝申し上げます。

過去の二年間に、中国における人権への迫害が悪化する一途を辿っていることは中国及びチベットと新疆からの報告から窺えます。今現在、国連人権会議はジュネーブで開かれているところです。過去一年に中国で起こった人権迫害への指摘を意図する決議は既に国連から提案されました。しかし、ヨーロッパ連盟及びアイルランド政府はいまだにこの決議を支持する姿勢を明確に示していません。

3月28日、民主、人権及び労働などの事務を担当するアメリカの国務長補佐である高洪柱氏はジュネーブでのスピーチで特に注目すべき問題を6つあげました。1)政見異議者への迫害、2)思想、良識及び宗教の自由、特にキリスト教、イスラム教、チベット仏教と法輪功への迫害、3)労働教改(強制労働収容所)制度の使用、4)チベットの人権状況の悪化及び和尚や尼に対する強制的な「愛国主義再教育」運動の推進、5)言論、信息及びインターネットへの制限、6)女性状況の悪化。

積極的な参与が直接に指摘することより有効だと確信しているため、1997年以来、アイルランドを含むヨーロッパ連盟のメンバーは双方的対話を通じて中国の人権状況の改善を望んでいました。しかし、何らかの改善も見られず、この方針は明らかに失敗しました。どの人権問題も改善されていません。中国での人権状況は引き続き悪化していく一方です。

(チベットに関する問題、中略)

ロンドン国際政策研究所のGerald Segal氏からの報告によると、中国の経済が実際に後退しつつ、萎縮していることは分かりました。全世界から見ると、中国のGNPはラトビアにつぐ65位です。国連の人権発展索引にアルバニアにつぐ107位を占めています。先進国は中国が13億の人口を有する潜在的なマーケットと見なしていますが、そのうちの9億は平均年収$150の農民です。残り4億の都市住民の多くは$300の年収で生計を立てています。朱熔基首相の「鉄のお碗であった」国営企業への改革で、毎日36000人が職業を失っています。中国当局の失業指数は去年1200万人がリストラされたと示しました。この数字の中に土地を所有していない、帰る家のない都市周辺で仕事を探している農民は含まれていません。経済制御権を完全に手にする政府官僚の腐敗への不満、経済繁栄期に恵まれた沿岸経済特別地区の新興産業階層への怨恨はますます高まっています。

これらの安定に影響する要素に対して、中国政府は「あらゆる代価を惜しまず国の安定を守る」という対策を取るべきだと考えています。

中国のこの不安定な政治及び経済情勢のもとで、法輪功への弾圧はこの世を驚かせることではありませんが、ただその規模の大きさ、手段の無残さは予想されませんでした。現在、中国政府は各種の政治と宗教の異議者を鎮圧する運動を取り組んでいます。中に1)反迷信運動、2)反邪教運動、3)無神論教育、4)愛国主義再教育などが含まれています。

近頃の中国政府側の法輪功に関する報道から、各級の党及び政府機関が「宗教有神論を唱える唯心主義者を断固として徹底的に批判し、危害のある封建迷信ととことんまで闘おう」と知らされたことは分かります。また、マルクス・レーニン主義の無神論の宣伝は宗教に対する党と国の政策の実行と並行して行うべきであると放送されました。これは国の政権機関からの声明です。中国政府は自国のカトリック教教祖と仏教のバンチェンラマを指定する責任があると思っているようです。

反邪教運動は主に法輪功及びその他の気功組織を対象としています。法輪功は1992年から広がり始めたものです。その創始者にあたる李洪志先生は幾つかの著書を出版しました。法輪功は佛家への信仰を含む一種の伝統的な気功修練であり、「真・善・忍」を修練することを通じて、心性を高めます。去年に起こった第一回目の大規模請願運動の際、中国政府側の統計で中国大陸に7000万〜1億までの法輪功修練者がいると分かりました。特に注意すべきことは法輪功の修練者は社会の各階層に広く分布しており、中に共産党員、軍人と政府官僚も少なくありません。最近死刑にされた江西省の胡長青氏(音訳)は腐敗行為があると訴えられたが、この事件は恐らく反法輪功運動と関連があります。胡長青氏は昔宗教関係の高級幹部でした。彼は1949年以来死刑と言い渡された最も地位の高い政府幹部です。江西省は今経済改革と経済発展の中心となっています。

去年一万人の法輪功修練者が北京天安門広場で平和請願をしたことに権力者らが非常に驚いたことはいうまでもありません。このような広く広くがっている組織が何の兆候もなく、大規模の抗議活動を行ったことに中国政府の権力者は非常に脅威に感じています。法輪功への厳しい弾圧はまさしくそれを反映しています。更に、インターネットによる秘密組織も恐れており、現在中国大陸の法輪功関係のウェブサイトはすべて閉鎖されました。

いま35000人あまりの法輪功修練者が拘禁され、或いは労働教改キャンプに送られました。少なくとも11人は拘束中、虐待と殴打で死亡しました(国際特赦機構からの報告は付録に添付しており、これらの事例についても触れています)。特に人を驚かせたのは二つの事例です。29歳のエンジンニアであった劉緒国は2月11日に済寧労働キャンプでの断食中に死亡しました。彼は強制的に栄養を与えられた時に、肺に管を入れられ、肺を傷つけ、感染のため死亡しました。もう一例は60歳の陳子秀は派出所で拘留された四日目の2月21日に虐待で死亡しました。娘さんは死体を見ましたが、陳子秀の全身は青色のあざで、歯も折れており、耳からも血が出ていました。

残酷な虐待は既に反法輪功運動の同意語となりました。添付した写真はひどく殴打された後の情景を示しています。中に「自動収縮型」の手錠と足枷、「地牢」という刑具があります。これは手と足を一つの索で繋げる刑具です。そうすると、自力で歩き、食事、トイレなどのことはできなくなります。拘束されている法輪功修練者が朝から晩までこれらの刑具につけられていると報道されています。「自動収縮型」の手錠をつけられた人はちょっと動いたら、手錠がすぐ体に入り込みます。(提出した被害者の写真をご覧ください)

最後ですが、委員会もご存知だと思いますが、去年のクリスマスの時、四名のアイルランドに留学している中国の青年は法輪功修練者に対する虐待を抗議したことで、北京で逮捕されました。その中の一人は今日ここにいる戴冬雪さん(音訳)です。彼女は逮捕された四日後に釈放されました。 Tinity CollegeDublin学院情報処理科の講師である趙明さん(音訳)を含む他の方はまだ中国に拘束されています。戴さんのチベット応援団体外交部長との何通の手紙から得た唯一の返事は彼らが中国公民であるため、今回の事件に対してアイルランドは領事職権を行使できないということでした。だが、「アイルランドは中国の人権状況を注目しており、他のヨーロッパ連盟のメンバーと同じく、対話政策を取っています。」といわれました。

委員長様、代表及び参議員の皆様、私のスピーチが終わる前にここでもう一回強調します。中国との対話政策は効果がありません。中国の憲法は宗教信仰の自由と虐待を明確に禁止しています。中国は幾つかの国連の人権公約を調印或いは承認しました。中に刑具による残酷な虐待、及びそのほかの非人道的な待遇と懲罰を反対する公約(1988年に承認)、あらゆる形による女性への不公平待遇を無くす公約(1980年)、あらゆる形による人種差別を無くす公約(1997年)をも含まれています。最近中国はまだ承認していない経済、社会、文化の権力に関する公約、公民と政治の権力に関する公約を調印しました。中国は何一つ憚ることなくこれらの保証を破壊し、異議者を鎮圧しています。同時に大規模の人口移転及び軍隊で少数民族を打圧しています。また、国際特赦機構によると、過去の十年に中国は正式に2万人に死刑判決しました。実際の人数はもっと多くと考えられます。処刑された犯人の臓器売買取引はまだ続いており、全く弱まっていません。

こういう時にアイルランドはヨーロッパ連盟をリードしてこれらの暴行に対して断固なる姿勢をとるべきです。われわれは少なくともフランスや英国、ドイツのように、中国と武器取引をすることはまずありません。この武器取引があるだけに、対話政策は中国への妥協であるようにみえています。3月29日、ヨーロッパ議会はアメリカを支持し、共同でアメリカのジュネーブでの決議案を提出するよう、ヨーロッパ連盟に声を掛けます。われわれは委員会があらゆる可能の影響力を利用し、私たちの政府から支持を得られるよう強く呼びかけます。チベット人がいつも教えてくださるように、中国は節操を曲げない人に敬意を払っています。